

雲海の発生時期は、9月〜11月の明け方から午前8時頃までの間。[写真提供:吉田利栄]

国内外の旅行者に人気が高い日本のお城は、歴史や建築様式はもちろん、そのたたずまいや景観の美しさが観光のポイント。
近年、「天空の城」として一躍有名になった竹田城。建物はないが、積み上げられた石垣が雲海に浮かび上がる様子は、まさに天空の城。春の桜や冬の銀景色など、季節による景観の違いも美しい。
竹田城の遠景撮影のベストポイント。展望台が第一から第三まであり、雲海を撮る場合は第一展望台へ。美しい日の出にも立ちあえる。


備中松山城(岡山県高梁市)

備中松山城は標高約430mの山頂にあり、雲海の発生時期は9月下旬〜4月上旬の明け方から午前8時頃。とくに10月下旬〜12月上旬には、濃い霧の発生が期待できる。天候が良く、昼と夜の寒暖差が大きい日が狙い目。


越前大野城(福井県大野市)

大野盆地内、標高約249mに位置する越前大野城は、晩秋から春の間に、雲海に包まれた姿が見られる日がある。イチオシの撮影スポットは、西に約1kmのところにある戌山城址。一年を通して22時まで夜間のライトアップも実施中。
城下町で400年以上の歴史を誇る朝市。春分〜12月まで開かれているので、雲海見学のあと立ち寄ってみよう。



姫路城(兵庫県姫路市)



国宝であり、世界遺産にも登録されている姫路城は、シラサギが両羽を広げたような姿から「白鷺城」とも呼ばれる優美なお城。2015年に平成の修理が終わり、本来の美しさを取り戻した今こそ、ぜひ見学したい。広大な敷地内には、春は桜、夏は緑、秋には紅葉があふれ、四季の移ろいも楽しめる。


松江城(島根県松江市)


2015年7月に国宝に指定され、ますます注目の松江城。最上階の天守は360度展望できる造りになっており、手すり越しに、松江市街や宍道湖を一望できる。桜や椿、松に竹林など、公園内の自然の景観も見どころのひとつ。
お城周辺のライトアップイベント。2016年は10月1日〜31日開催。この時期のみの「堀川遊覧船夜間運航」が目玉。



2016年の熊本地震により甚大な被害を受けた熊本城は、石垣の改修など、修復再建には長い年月がかかるとみられる。熊本市では、「熊本城災害復旧支援金」を募るための口座を設置し支援を呼びかけている。詳細はお問い合わせを。
【問合せ】
担当部署:熊本城総合事務所
電話番号:(096)352-5900